リスニング力を上げるためには? その② 音素・単語の認識について

 

こんにちは。かずおです。

 

この間に引き続き梅雨ネタですみませんが

明日も全国で割と激しめの雨が降るそうです。

全国の皆さんお気を付けください。

 

ということで今回の曲紹介も

雨にちなんだ歌になります。

聴いてください、

Pay money To my Pain で「Rain」です。

 

 f:id:kaz748:20170625122809j:plain

 

 

 

 、、、

 

 

さて、前回のブログではリスニングがどのような要素から

成り立っているのかを考えてみました。

ざっくりまとめるとこんな感じです。

 

_______________________

 

1. 音素を識別する

2. 語を認識する

3. 文法を認識する

4. 語句表現を認識する

5. 話す速さやピッチ、ジェスチャーといった情報を利用する

6. 背景知識や文脈情報を利用する

7. 重要な言葉や考えを記憶保持する

__________________________

 

今回は

上記の1番と2番に焦点を当て、どのようにして

音素の識別、語の認識を出来るようになるのかを

考えて見ます。

 

ここで、A.M. Lieberman による

音声知覚の運動理論(motor theory of speech perception)を紹介します。

これは音声インプットを受け取るのと同時に

頭の中で音声の調音機構を働かせており、

その結果生成した心の中の音声と、

実際に聞こえてきた音声インプットとを比較照合し、

さらにこの比較照合によって初めて音声が知覚できるという理論です。

 

 

???は?

 

 

 

ちょっと意味がわからないと思うので

僕なりのイメージを下に載せておきますね。

なるべく話を

純化させてみましたが

わかりにくかったらごめんなさいf:id:kaz748:20170625123209p:plain 

 f:id:kaz748:20170625123211p:plain

 

 

この音声知覚の運動理論は

“cat”という単語、あるいは

/l/や/r/といった特定の音声を認識するためには

その音声を聞き手自身が

実際に調音、発音できるようにしないとダメだという

考えにつながります。

 

つまりなんですが、

リスニング能力を上げる勉強の一つとして

1つ1つの発音記号を実際に口に出して正しく読めるようにしたり、

単語を覚える時も見て書いて覚えるだけではなくて

実際に正しい発音を口に出してみる、

ということが言えると思います。

 

 

 

(注1

実際の音声知覚に関わるモデルは

この運動理論によるものだけではありません。

現在は神経科学の分野において

音声知覚には

音響ルートと運動ルートの二つが存在すると

考えられているそうですが、

その話はまた追々、、、

 

(注2

正しい発音ができるようになるために

オススメの教材・勉強法があったら

コメントなどで教えてください!

参考にさせていただきます!

 

 

最後までお読みいただきありがとうございました。

かずお

 

参考

門田修平(2012)『シャドーイング・音読と英語習得の科学』 東京:コスモピア株式会社